光照射耐久性試験

太陽電池の研究を行っていると、最後は、耐久性試験を行う必要がでてきます。

実際には耐久試験はどのように行われているでしょうか?

太陽電池の特性は、I-Vカーブを測定することによって評価されます。したがって、時間経過ごとに一定間隔でI-Vカーブを測定できれば、耐久性評価を行うことができます。

もちろん、一つの太陽電池だけを評価したのでは、効率が悪いです。そこで、登場するのが「リレーボックス」。複数の太陽電池を接続して、切り替えながら順番にI-V特性を測定することができます。

大面積ソーラーシミュレータPEC-L15とリレーボックスPEC-R10を組み合わせれば、耐久性試験装置が完成です。

リレーボックスの紹介はこちら
 ↓
http://www.peccell.com/products/PEC-R10/

上記装置は、桐蔭横浜大学宮坂研究室の色素増感太陽電池の耐久性試験などに使われています。

PEC-L15 デスクトップで大面積照射

PEC-L15 ソーラーシミュレータ

デスクトップに設置できるコンパクトサイズ・160mm角の照射が可能。
AC100V電源対応。

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ソーラーシミュレータといえば、これまでは大型の専用ベンチが必要な装置がほとんどでした。

忘れがちですが、ソーラーシミュレータを設置するときに電源の設置場所も重要です。装置本体を置くことができても、電源の設置場所に頭を悩ませることもしばしばです。

一方、PEC-L15は、電源一体型のコンパクト躯体を実現。

取っ手もついていて、簡単に設置場所を移動させることもできます。箱からだして、机に置けば、即、測定が可能です。

そのうえ、照射面積は、160mm角のワイドエリアを実現。
一般的なシリコン太陽電池の単セル(約15cm角)も照射することができます。

ファイル 124-2.jpg

照射ヘッドには、50mm角の光学フィルタが装着可能なフィルタホルダを設置しています。
NDフィルタ、熱線カットフィルタ、UVカットフィルタ等、お手持ちの一般的なフィルタを使うこともできます。

PEC-L15の用途としては、大面積に照射できる特徴をいかして、複数の小型の太陽電池を同時照射することができます。

太陽電池や材料の光照射耐久性試験・劣化加速試験にも活用できます。

リレーボックスと組合わせれば、自動耐久性試験システムを構築することができます。

リレーボックスの紹介はこちら↓
http://www.peccell.com/products/PEC-R10/

I/Oポートも搭載されているので、外部の測定装置と連携もできます。