小型IPCE測定装置 PEC-S02
- 分光感度測定装置(IPCE測定装置)は必要?
- なぜ分光感度を測定するのか?
- 分光感度測定装置の設置場所は大丈夫?
- 単色光光源としても利用したい。
- 既存のIV測定装置をシステムアップできます。
分光感度測定装置(IPCE測定装置)は必要?
分光感度測定装置の導入に迷われている方は多いのではないでしょうか?
分光感度測定装置は、直接太陽電池の変換効率に結び付くものとはなかなか思われにくいため、導入は後回しになってしまうことも多いかと思います。
また、分光感度測定装置は、モノクロメータなどの比較的おおきな光学系が必要であること、また、ロックインアンプの設定など設定が難しいなどの理由で、活用しきれていないこともあるかと多いかと思います。
なぜ分光感度を測定するか?
分光感度測定は、太陽電池の研究には次のようなメリットがあります。
- ソーラーシミュレータのもとで測定した短絡電流密度の確認。
- 透明導電性ガラス・プラスチックの透過率、反射率などの影響の確認。
- 反射防止フィルム、紫外線カットフィルムの効果の確認。
- 光電変換層の光吸収効率の測定(最適な光吸収層の厚みの検討)
分光感度を日常的に測定することによって、太陽電池の変換効率の向上にむけた課題も明らかになります。
分光感度測定装置の設置場所は大丈夫?
分光感度測定装置というと、大型の装置を想像される方が多いかと思います。
実際、高精度の測定を行うためには、架台から組まれた大型の装置を使われる場合も多いです。しかし、上記のような理由から、研究室で日常的に分光感度を測定することができれば、研究の効率は間違いなくあがります。
そこで、弊社では、小型IPCE装置 PEC-S02 をご紹介しています。
現在、太陽電池のIV特性を計測しているデスクの上をスペースをいただくだけで、設置が可能です。
15インチのノートパソコンとの大きさの比較
お手持ちのKeithleyソースメータと接続できます。
シリコン太陽電池の計測例です。
単色光光源としても利用
光ファイバで、単色光を照射します。
550 nmの照射
650 nmの照射の様子
既存のIV測定装置をシステムアップできます。
本体単独で、単色光光源としても使用できます。
まとめ
小型IPCE装置は、ソーラーシミュレータ、Keithleyソースメータと組み合わせて、デスクトップでIPCE測定を実現します。
ソフトウェアは、Windows 10対応。弊社のIV特性測定ソフトウェアPEC-IV3との組み合わせて使用できます。