PEC-L15 縦置き

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PEC-L15型ソーラーシミュレータは、縦置きにも対応しています。
環境試験機等、他の装置の上から疑似太陽光を照射することができます。

下記リンクは、ソーラーシミュレータと環境試験機の組合せの一例です。PEC-L15を縦置きにすれば、下記リンクの写真よりもコンパクトなシステムを実現できます。
http://www.peccell.com/news/index.php/view/38

実験キットQ&A

実験キットQ&A集



Q:付属の色素以外の他の色素でも発電できますか?
A:色素にもよりますが、ローズヒップティーでは発電は出来ると思います。
ただし、色素やメーカーによっては発電力が弱くオルゴールが鳴らない場合があります。色素は水で抽出した場合にはなるべく濃い目に抽出して、消毒用エタノールなどで半分程度に薄めてから使用してください。また、色素吸着時間は、1分間程度を目安にしてください。

→酸化チタン膜は水で壊れやすいため、水の量が多いものに1分以上さらして
置くと酸化チタン膜がプラスチック板より剥がれてしまう可能性があります。

また、発電量が小さい場合、電子オルゴールが動作しない可能性もありますので、発電量の差は電流計や電圧計にて測って頂くことをおすすめいたします。



Q:付属の電子オルゴール以外を動作させたいですが、豆電球やLEDは点灯できますか?
A:実験キットに用いている部材では豆電球を点灯させることはできません。
安全性の高い部材を選定していますので豆電球を点灯させる程度の電気を発電することはできません。種類にもよりますが、赤色のLEDを光らせることは電池を4~5枚ほど接続して頂ければ点灯できると思います。
実験キットの発電性能では 電圧0.5~0.7V, 電流数十~数百μA程度ですの数十~数百μA, 1.5~2.2V程度の電力で点灯する赤色LEDを点灯させることは出来るかと思います。



Q:酸化チタンペーストがムラなくきれいに塗れません。
A:酸化チタンペーストにムラがあっても電子オルゴールは鳴らすことが出来ます。
フィルムの半分程度に酸化チタンペーストがうっすらと塗れていれば十分です。
ムラや塗れていないところが無いことにこしたことはありませんが、
酸化チタンペーストは塗る面積や厚さよりも十分に乾燥させることが重要です。
塗れていないからといって乾いていない膜にペーストを塗り直すと発電しなくなる要因となります。
うまく塗布出来ずに塗り直す場合には一度十分に乾燥させたあと、もしくは一度ペーストを水でフィルムから指で軽く擦るように洗い流してから再度塗り直してください。



Q:酸化チタン膜の上に垂らした色素液は拭き取るより乾燥させたほうがいいのでは?
A:酸化チタンの上に垂らした色素液は染色後(1~数分程度)で必ず軽く叩くように拭き取ってください。適度な色素の染色は発電に欠かせませんが、過剰な色素の量は発電を阻害する要因と
なります。



Q:電池を作製しても、オルゴールが鳴りません。
A:実験キットで作製する電池は蛍光灯したで電圧0.5~0.7V, 電流 数十~百数十μAを想定しています。電子オルゴールを動作させるために必要な電圧値と電流値は1.0~1.5Vです。電圧値もしくは電流値が低い場合に付属の電子オルゴールは動作しません。電圧値が足りない場合、電流値が足りない場合にて動作しない原因が異なります。もし、テスター(電流計・電圧計)をお持ち場合はどちらがもしくは両方が足りないか確認してみてください。

a.両方が足りないもしくは電気が全く流れない場合。
1.プラスチック板の裏表が間違っている。
→プラスチック板は片面のみ電気が流れるようになっています。
 必ず電気が流れる面に酸化チタンペーストを塗ってください。
 (フイルムを横長において、切り込みが左上になる面が電気を流す面です。)

乾電池を用意できる方は取り扱い説明書のは”はじめに”の図を参考に
電気が流れるか確認してみてください。

2.プラスチック板とステンレス板を重ね合わせたときに向き合った板同士が表面が接触していまっている。

→板同士の表面が接触してしまうと、電池内部にて”短絡状態”となり、発電した電気が外部(オルゴール)に取り出せなくなることがあります。
特にクリップで電池を挟むときにセロテープ以外の場所を挟んでしまった場合に起こりやすいです。

3.ステンレス板に貼りつけたセロテープの向きが逆になっている。
→ステンレス板の3辺にセロテープを貼りつけ、板同士を重ね合わせる時に、ステンレス板がむき出しになっている1辺を外に出すようにずらして重ね合わせてください。外に出ている部分にセロテープが貼ってあるとオルゴールとつなげる時にセロテープで”絶縁”されているため、電気が取り出せません。


b.電流が足りない場合
Ⅰ.余分な色素溶液をしっかり拭き取っていない。
  →染色後に余分な色素溶液をしっかり拭き取らないと残った色素が発電を阻害し、
   電流値が十分に出力されないことがあります。

Ⅱ.プラスチック板とステンレス板を重ね合わせたときに向き合った板同士のが表面が接触していまっている。
→板同士の表面が接触してしまうと、電池内部にて”短絡状態”となり、発電した電気が外部(オルゴール)に取り出せなくなることがあります。特にクリップで電池を挟むときに
セロテープ以外の場所を挟んでしまった場合に特に起こりやすいです。

Ⅲ.ステンレス板の全面に鉛筆を塗りつけていない。
→ステンレス板に塗り付けた鉛筆は発電した電子を電解液に渡す役割を持ちます。
ステンレス板に塗り付けた鉛筆の量が足りないと十分に電流が流れなくなります。

c.電圧が足りない場合
i.プラスチック板とステンレス板を重ね合わせたときに向き合った板同士のが表面が接触していまっている。
   
→板同士の表面が接触してしまうと、電池内部にて”短絡状態”となり、発電した電気が外部(オルゴール)に取り出せなくなることがあります。特にクリップで電池を挟むときにセロテープ以外の場所を挟んでしまった場合に特に起こりやすいです。

IPCE PEC-S20 オプション例

IPCE測定装置 PEC-S20 は、次のような組合せで納入実績があります。

PEC-S20(標準型)がスタンダードです。
有機薄膜太陽電池の研究には、DまたはEタイプを選択される方が多いです。


A.標準型
 PEC-S20(標準型)

B.ロックインアンプ AC測定対応型
 PEC-S20(標準型)
  + チョッパーユニット
+ ロックインアンプ

C.ロックインアンプ ホワイトバイアスAC測定対応型
  PEC-S20(標準型)
  + チョッパーユニット
+ ロックインアンプ
  + ホワイトバイアス対応2分岐ファイバ

D.Keithley 2400対応型 DC測定
  PEC-S20(標準型)
+ Keithley 2400ソースメータ

E.1mmφ集光光学系型 DC測定
PEC-S20(標準型)
  + アクロマートレンズ光学系

F.1mmφ集光光学系型 DC測定Keithley2400
PEC-S20(標準型)
  + アクロマートレンズ光学系
+ Keithley2400


お手持ちのKeithley2400ソースメータと組合わせることも可能です。

光照射耐久性試験

太陽電池の研究を行っていると、最後は、耐久性試験を行う必要がでてきます。

実際には耐久試験はどのように行われているでしょうか?

太陽電池の特性は、I-Vカーブを測定することによって評価されます。したがって、時間経過ごとに一定間隔でI-Vカーブを測定できれば、耐久性評価を行うことができます。

もちろん、一つの太陽電池だけを評価したのでは、効率が悪いです。そこで、登場するのが「リレーボックス」。複数の太陽電池を接続して、切り替えながら順番にI-V特性を測定することができます。

大面積ソーラーシミュレータPEC-L15とリレーボックスPEC-R10を組み合わせれば、耐久性試験装置が完成です。

リレーボックスの紹介はこちら
 ↓
http://www.peccell.com/products/PEC-R10/

上記装置は、桐蔭横浜大学宮坂研究室の色素増感太陽電池の耐久性試験などに使われています。

PEC-L15 デスクトップで大面積照射

PEC-L15 ソーラーシミュレータ

デスクトップに設置できるコンパクトサイズ・160mm角の照射が可能。
AC100V電源対応。

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ソーラーシミュレータといえば、これまでは大型の専用ベンチが必要な装置がほとんどでした。

忘れがちですが、ソーラーシミュレータを設置するときに電源の設置場所も重要です。装置本体を置くことができても、電源の設置場所に頭を悩ませることもしばしばです。

一方、PEC-L15は、電源一体型のコンパクト躯体を実現。

取っ手もついていて、簡単に設置場所を移動させることもできます。箱からだして、机に置けば、即、測定が可能です。

そのうえ、照射面積は、160mm角のワイドエリアを実現。
一般的なシリコン太陽電池の単セル(約15cm角)も照射することができます。

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照射ヘッドには、50mm角の光学フィルタが装着可能なフィルタホルダを設置しています。
NDフィルタ、熱線カットフィルタ、UVカットフィルタ等、お手持ちの一般的なフィルタを使うこともできます。

PEC-L15の用途としては、大面積に照射できる特徴をいかして、複数の小型の太陽電池を同時照射することができます。

太陽電池や材料の光照射耐久性試験・劣化加速試験にも活用できます。

リレーボックスと組合わせれば、自動耐久性試験システムを構築することができます。

リレーボックスの紹介はこちら↓
http://www.peccell.com/products/PEC-R10/

I/Oポートも搭載されているので、外部の測定装置と連携もできます。