プラスチック色素増感太陽電池(基本編)を作ってみよう(写真図解版)
色素増感太陽電池の作り方
13、もう一度、色素増感太陽電池を作ってみる。
せっかく作った太陽電池ですが、それほど長持ちはしません。
1日、持ってくれればよいでしょうか?
次の日にみてみると、下の写真のようなになってしまっていると思います。
これを、ばらして、もう一度新しい太陽電池を作ってみましょう。
まず、太陽電池をばらします。
その次に、ティッシュペーパーで、余分な電解液を吸い取ります。
さらに、水をしみこませたティッシュペーパーで酸化チタン膜をふき取ります。
酸化チタン膜は、水となじみやすいので、簡単にふき取れると思います。
水で拭いたら、最後は、乾いたティッシュで、きれいに拭きましょう。
きれいに拭いた電極はこんな感じです。
もう一度酸化チタンペーストを塗ります。
酸化チタンペーストを塗る前には、しっかり電極が乾いていることを確認しましょう。
電極を横向きにおいて、長辺の部分(電極の取り出し部分)は、1 cmセロハンテープで覆います。
短辺の部分は、0.5 cmをセロハンテープで覆います。
短辺の部分は、セロハンテープを3枚重ねにします。
セロハンテープは、フィルムの3辺にはり、1辺ははりません。酸化チタンペーストを広く塗るためです。
(酸化チタンペーストがもうない!という方は、ペクセル社までお問い合わせください。)
また、同じようにペーストを塗ってみましょう。写真では、3枚のフィルムに酸化チタンペーストを塗るところです。
1枚ずつ、酸化チタンペーストを塗っていきます。
こんな感じで塗ってみました。
それでは、今回は、酸化チタンペーストを乾かしている間に、新しい色素溶液を使ってみます。
今回使ってみるのは、乾燥ハイビスカスです。
(他に、手に入れやすい色素で、具体的な商品名をあげると、無印良品のローズヒップハイビスカスティーがあります)
乾燥ハイビスカスをお湯につけて色素を溶かしています。
15分ほどで、こんなに濃い赤の液になりました。
これをスポイトなどで、酸化チタンフィルムにたらしていきます。
こんな感じです。
1分くらい、酸化チタン膜を色素に浸しまして、
キッチンタオルで、余分な溶液を吸い取ります。電池を組む前に、ちゃんと電極を乾かしましょう。
液の色と、酸化チタン膜に染まった色素の色がだいぶ違います。
ハイビスカスティーなどの場合、少し色が薄いと思うくらいでも、ちゃんと発電できます。
電池をもう一度組む前には、念のため、ステンレス板にもう一度鉛筆を塗りましょう。
先ほどと同じように、電解液をはさんで、電池を作ります。
さあ、オルゴールが鳴りますでしょうか。
うまくできれば、キットに添付されているエオシンYよりも、ずっと大きな音がなると思います。
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