プラスチック色素増感太陽電池(基本編)を作ってみよう(写真図解版)
色素増感太陽電池の作り方
6、対極(プラス電極)をつくる。
酸化チタンを塗ったプラスチックフィルムは、色素増感太陽電池の「マイナス」極になります。
ということは、「プラス」極も必要ですよね。
色素増感太陽電池キット(基礎編)では、ステンレス板をプラス極に使います。
(プラスチック電極で、プラス極を作りたい方は、ペクセル社まで、ご相談ください)
電池を使うとき、一番注意しなくてはいけないのは、「短絡(ショート)」です。
「短絡(ショート)」は、プラス極とマイナス極が直接触れてしまうことを言います。
乾電池の注意書きにも、ショートさせないでください、と書いてあります。
乾電池をショートさせてしまうと、大量の発熱等、思わぬ事故のもとになりますので、注意しましょう。
さて、色素増感太陽電池に話を戻すと、
マイナス極と、プラス極が、向かい合った構造になっています。
これでは、簡単に短絡(ショート)してしまいそうです。
そこで、短絡(ショート)しないように、ステンレス板をセロハンテープで縁取りします。
プラス極となるステンレス板
セロハンテープを上の写真のように貼ってから、余分な部分を切ります。
そして、セロハンテープを折り曲げて縁取りをします。
同じように、もう一方の辺と、長い方の一辺をセロハンテープで縁取りします。
できあがりは、左の写真のようになります。
長い辺の一辺は、セロハンテープを貼っていません。この辺が、電気の取り出し口となります。
こちらのセロハンテープを貼っていない辺には、電気を取り出しやすくするために、集電シールを貼ります。
これが、集電シールです。
辺の長さに切って、
幅を半分にしてしまいます。
長辺にしっかり貼ります。
同じように三枚とも、セロハンテープと、集電シールを貼りましょう。
できあがりは、こんな感じです。
さらに、ステンレス板の上には、電気を流れやすくするために、鉛筆で塗りつぶします。
3枚とも、同じように塗りつぶしましょう。
この作業が終わるころには、先ほど塗った、酸化チタン膜もすっかり乾いているはずです。
普通の室温では、15分くらいで乾くと思います。
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