プラスチック色素増感太陽電池(基本編)を作ってみよう(写真図解版)
色素増感太陽電池の作り方
7、酸化チタンフィルムに色素を吸着させる。
プラスチックフィルムに塗った酸化チタンが乾いたら、電極が目に見える光に感じるように、色素を吸着させます。
白い酸化チタンは、目に見えない紫外線を電気に変えることができますが、目に見える光を電気に変えることができません。
ここで用いる色素は、「増感色素(光に対する感度を高める色素)」と呼ばれます。
色素増感太陽電池キット(基本編)には、吸着時間も早い、エオシンYという色素が入っています。
酸化チタンフィルムを色素で染める前に、まず、固定していたセロハンテープをはがしましょう。
テープをはがしたら、色素を用意します。
色素を、白い酸化チタンのフィルムにぽたぽたとたらしていきます。
こんな感じで、白い部分が、すべて、ピンク色になればO.K.です。
色素が染まったら、余分な溶液は、キッチンタオルで吸い取ってしまいましょう。
吸い取るタイミングは、色素溶液をたらし終えてすぐでも大丈夫です。
フィルムを裏からみても、ピンク色に染まっていれば、大丈夫です。
8、酸化チタンフィルムを切る。
つづいて、プラスチックフィルムを3つにはさみで切り分けます。
このとき、注意が一つあります。
先ほど、ステンレス板でプラス極を作るときに説明した、短絡(ショート)を避けるために、フィルムの切り方に注意が必要です。
はさみで切る位置は、下の写真のように、「酸化チタン膜のすぐ隣」です。
切ったフィルム下のようになります。
「左は、酸化チタンが塗っていない側(電極の取り出し口)、右は、酸化チタンが縁まであります。」
この図のように切ると最後の組み立てがしやすいでしょう。
9、組み立てのイメージを作る。
電池の組み立ては、電解液を二つの電極の間にはさみます。が、その前に、組み立てのイメージを作りましょう。
二つの電極は、
酸化チタンの面と、鉛筆で塗りつぶした面を向かい合わせて、
酸化チタン電極の透明の辺と、ステンレス板の集電シールを貼った面が外側に
くるように組み合わせます。
こんな感じです。
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