プラスチック色素増感太陽電池(基本編)を作ってみよう(写真図解版)
色素増感太陽電池の作り方
10、いよいよ電池を組立てる。
ここまできたら、ほとんど電池はできました。用意した二つの電極の間に、「電解液」をはさめばできあがりです。
電解液は、プラス極とマイナス極の間にいて、「電子」を運ぶ役割をします。
普段使っている乾電池なども、(分解してはいけませんが)分解すると電解液が入っているのがわかります。
このキットで使う電解液は、「ヨウ素電解液」、です。
ヨウ素は、昔は、殺菌などにも使いましたが、最近はあまりみかけなくなりました。
ただ、殺菌に使えるヨウ素は、鉄や銅などの金属をさびさせる力もあります。
金属にくっつかないように気をつけましょう。ただ、ステンレス板はさびませんのでご心配なく。
ヨウ素電解液で、汚れてしまったらどうしましょう?
そんなときは、「レモン汁」で洗ってみてください。
レモン汁に入っているビタミンCが、ヨウ素を水に溶かしやすい形に変えてくれます。
(ぜったいに飲んではいけませんが、レモンジュースにヨウ素電解液を入れてみると、、、)
電解液を取り出して、ステンレス板の上(鉛筆で塗りつぶした側)にたらします。
電解液の量は、写真くらいの量で十分です。
電解液をたらしたら、酸化チタン電極を重ねます。
こんな感じです。
最後に、クリップを使って電極を固定しますが、ここで、1つ注意があります。
クリップを挟む場所は、セロハンテープの上です。
そうしないと、プラス極とマイナス極がショートしてしまいます。
二枚の電極は重なっているようで、セロハンテープの厚みで、浮かせてくっつかないようになっています。
こんなふうに、クリップをつけます。クリップではさむ位置は、セロハンテープの上です。
これで、電池はできあがりです。
3つの電池とも同じように作ってみましょう。
テスターなどを持っている人は、これで、発電をしているか、していないかは確かめることができます。
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